〒206-0824 東京都稲城市若葉台3-7-1
042-331-5531

POTT

POTTプログラムとは?

POTTプログラムとは、
ポジショニング(PO)で、食べるよろこび(T)を、伝える(T)プログラムの略称です。
POTTプログラムのホームページは
http://pott-program.jp/message.html

研精会の稲城台病院と老健デンマークイン若葉台には、食べるよろこびを伝える
「誤嚥予防のポジショニング」を実践・伝承するPOTTファシリテーターがいます。

嚥下(飲み込み)と姿勢は密接な関係があります

嚥下にはのどの筋肉が関係しているということは、世間一般でも取り上げられるようになりました。歳をとると、足腰の筋肉が低下するのと同じように、のどの筋肉も年齢と共に低下していきます。
のどの老化現象は、50代から始まっているとも言われています。 
のどの筋肉を衰えさせないためには、のどトレ(のどの運動)が有効ですが、誤嚥予防には、食べるときの姿勢がとても重要です。
    
食支援入院される患者様は、自身で姿勢を変えることが困難だったり、覚醒が不良だったり、体力がないためすぐに疲れてしまったり、栄養不足で痩せている、といった食べること以外の問題を抱えている人がほとんどです。

私たちは、誤嚥性肺炎になった方や脳卒中で嚥下障害がある方に、再び口から食べて回復してもらいたいと考えています。
口から食べることを再獲得するためには、まず、安全な(誤嚥しない・させない)姿勢が重要です。さらに、安楽だと感じられる姿勢であることです。  

誤嚥予防のポジショニングとして、POTTを導入しています。

POTTトレーニング

POTTファシリテーターと一緒に、POTTスキルチェックリストに基づいた練習会を毎月行っています。 
          「放課後、POTTに来ませんか?」

 

  • POTT練習会では、単なる手順の習得ではなく、必ず患者体験を行います。
    ふだん無意識のうちに行っているポジショニング調整が、実は安楽ではないこと、食事の妨げになっているなどを感じて学んでいきます。
  • 私たちは、患者体験から気付いたことを大切にしながら、何度も何度も練習を行っています。
     そして、最良のPOTTを実際の食事ケアに応用していきます。
  • POTT練習会は、毎月第4週木曜日17時~18時半(19時には片付け終了)
  • ※新型コロナウィルス感染防止のため、現在のところ当法人以外からの参加は見合わせています。

POTTプログラム研修会

過去に行ったPOTT研修会の様子
令和元年6月22日に開催した「POTT研修会in東京(稲城台)」には、60名を超える専門職の人たちが集合してくださいました。

 

研修会前日には、迫田綾子先生とPOTTファシリテーター11名が集合し、指導ポイントの確認とお互いのスキルチェックを夜遅くまで、念入りに行いました。 

迫田先生の講義のあと、ファシリテーターのデモンストレーションを見学しました。その後、各グループでPOTT体験を行いました。参加者全員で充実した研修会が開催できました

令和元年6月22日開催の「POTT研修会in東京(稲城台)」参加者アンケート結果 n=53

1.ポジショニング研修会への参加経験

2.日頃のポジショニングで困難を感じているか

2.の自由意見

  • ベッドアップでずれてしまう
  • 拘縮、麻痺のある患者さんの調整が難しい
  • ポジショニング枕など物品不足
  • 知識不足
  • 人によってやり方が違い統一できていない
  • 大切とわかっているがうまくできない
3.研修終了後POTTの参考度合い
3.の自由意見

  • 患者体験で気づけたことが多い(足の下に枕を入れてベッドアップは苦しい、背抜きが気持ちいい、安心できる、足底を接地しないと体がずれる)
  • バスタオルを使う発想が参考になった、どこでも誰でもできる方法が参考になった
  • 食べられない、食べないと決めつける前に、POTTを試して食べられるようにしたい
  • 病棟全体で、みんなで取り組んでいきたい内容だった
  • POTT研修会にまた参加したい

POTT臨床応用

(PO)ポジショニングで (T)食べるよろこびを (T)伝える 
前院にて経口摂取が難しいと判断され、経鼻胃管栄養だった方に対して、POTTを用いて、段階的に摂食嚥下リハビリを進めています。入院初期からのPOTTは、効果を発揮します。

急性期病院で経口摂取は難しいと判断されていた患者様であっても、食支援入院の翌日からPOTTにて姿勢調整し、経口摂取開始を検討します。
POTTにて安定した姿勢で誤嚥リスクを減らし、最初は少量のゼリーから開始して段階的に経口摂取を拡大しつつ、攻めの栄養管理と身体リハビリを同時に進めていきます。

POTTは嚥下内視鏡検査にも効果を発揮します。頭頚部角度と足底接地を正確に行い、嚥下内視鏡を行います。
経口摂取の拡大に合わせて、ベッド角度を挙げていくときもPOTTにてポジショニングを行います。
経口摂取が拡大し、十分なエネルギーを口から摂取できるようになると、身体リハビリも進み、筋力もついてきます。

POTTスキルチェック

精神科外来、うつ外来
午前9:00~11:30
午後13:00~17:00
 
午前 -
午後 - -
もの忘れ外来
午前9:00~11:30
午後13:00~17:00
 
午前 -
午後 - -
発達障害デイケア外来
受診ご希望の方は、お電話にて受診日程を調整させて頂きます。
042-331-5531
休診日
土曜日午後・日曜日・祝日
年末年始(12/30~1/3)
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14:00~20:00
(最終受付19:30)
面会する方へ
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